ぷるぷる・もちもちの水餃子を徹底比較!味の素と大阪王将を食べ比べ

「味の素」と「王将」の焼き餃子を比較 冷凍餃子

水餃子の魅力をもっと広めたい!

日本では一般的に、餃子といえば焼き餃子のイメージです。

「スーパーの冷凍食品コーナーに売っている餃子といえば?」と聞かれたら、誰もが味の素や大阪王将の焼き餃子を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、「冷凍食品コーナーの餃子」はそれだけではありません。両ブランドとも、水餃子もあるのです。

餃子の魅力を幅広く伝えていきたい「日々是餃子」編集部として、これはぜひチェックしておきたい。

…というわけで、編集部恒例の試食会で徹底比較することにしました!

「耳たぶ食感vsぷるもち」な2つの商品

焼き餃子編と同様、冷凍餃子界のツートップである、味の素 vs 大阪王将です。この両社が水餃子も販売していることは、意外と知られていないのではないでしょうか。

まずはそれぞれのスペックを紹介します。

味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」のパッケージ
味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子
【内容量】標準15個入り(225g)※写真の商品は「今だけ増量」の250g(16~18個)
【原材料名】皮(小麦粉、粉末状小麦たん白、食塩、でん粉)、食肉(鶏肉、豚肉)、野菜(たまねぎ、キャベツ)、粒状大豆たん白、ショートニング、つなぎ(卵白、ゼラチン)、豚脂、なたね油、発酵調味料、しょうゆ、ポークエキス調味料、チキンエキス調味料、ごま油、砂糖、食塩、香辛料、たん白加水分解物/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(HPMC)、カゼインNa、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【栄養成分】1個(15g)あたりエネルギー 34kcalたんぱく質 1.3g脂質 1.4g炭水化物 4.0g食塩相当量 0.13gカリウム 24mgリン 10mg
【アレルギー物質】(下記のアレルギー物質が含まれています)小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

大阪王将 ぷるもち水餃子

「大阪王将 ぷるもち水餃子」のパッケージ
大阪王将 ぷるもち水餃子
【内容量】272g(標準16個)
【原材料名】皮(小麦粉、植物油脂、食塩、でん粉分解物、小麦たん白)、野菜(キャベツ、はくさい、たまねぎ、にら、にんじん、ねぎ)、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、粒状植物性たん白、砂糖、しょうゆ、発酵調味料、おろししょうが、ミルポワ(たまねぎ、にんじん、セロリ、オリーブオイル)、食塩、調合みそ、植物油脂/加工でん粉、安定剤(アルギン酸エステル)、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【栄養成分】100gあたりエネルギー 130kcalたんぱく質 4.2g脂質 3.9g炭水化物 19.6g食塩相当量 0.7g
【アレルギー物質】(下記のアレルギー物質が含まれています)小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉

恒例の原材料比較!大阪王将には…ミルポワ??

焼き餃子編のときに、皮や具を比較表にまとめてみたところ違いが非常にわかりやすかったので、今回もやってみました。

原材料表示から、具と皮に分けて比較してみます。

味の素大阪王将
食肉(鶏肉、豚肉)、野菜(たまねぎ、キャベツ)、粒状大豆たん白、ショートニング、つなぎ(卵白、ゼラチン)、豚脂、なたね油、発酵調味料、しょうゆ、ポークエキス調味料、チキンエキス調味料、ごま油、砂糖、食塩、香辛料、たん白加水分解物/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(HPMC)、カゼインNa野菜(キャベツ、はくさい、たまねぎ、にらにんじんねぎ)、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、粒状植物性たん白、砂糖、しょうゆ、発酵調味料、おろししょうが、ミルポワ(たまねぎ、にんじん、セロリ、オリーブオイル)、食塩、調合みそ、植物油脂
皮(小麦粉、粉末状小麦たん白、食塩、でん粉)皮(小麦粉、植物油脂、食塩、でん粉分解物、小麦たん白)

両者を比較して、まず印象的なのは並び順。味の素は「肉→野菜」という順番なのに対し、大阪王将は「野菜→肉」という順番で記載されています。

原材料表示は「多い順」に並べるというルールがあるので、味の素は肉感、大阪王将は野菜感が強めであろうという予想ができますね。

また使っている野菜を比較してみると、味の素が「たまねぎ、キャベツ」という2種類で勝負しているのに対して、大阪王将はその2種類に加え「はくさい、にら、にんじん、ねぎ」も使っています。

また大阪王将は調味料として「ミルポワ」(!)や「調味みそ」が入っているというのもおもしろいですね。

皮に関してはほぼ同じ…かと思いきや、大阪王将は皮にも植物油を使っています。水餃子は皮の食感もおいしさのポイントなので、この違いがどう出るのかも興味深いところです。

調理前の餃子を比べてみると「厚め・薄め」という違いが

調理前の水餃子を比較1
調理前の水餃子を比較2

上が味の素、下が大阪王将です。写真を見てわかるとおり、味の素は厚め、大阪王将は薄め。ただ大きさ(横幅)としては大阪王将の方が若干大きめという違いがあります。

味の素は商品名に「耳たぶ食感」、大阪王将は「ぷるもち」という言葉が使われていますが、この形状からもなんとなく食感がイメージできますね。

味の素はまさしく耳たぶのようなもちもち感、大阪王将の方はぷるっとした舌触りが楽しめるのでは…?という想像ができます。

ではさっそく調理をしていきましょう。

調理方法は茹でるだけ!どちらも簡単!

今回の水餃子はどちらも、鍋・電子レンジのどちらでも調理することが可能

電子レンジを使う場合は「深めの容器に凍ったままの餃子を入れて水を注ぎ、加熱」という手順で調理できます。ただおそらく、鍋でちゃんと茹でた方がおいしく仕上がるはず…!という思いのもとに、今回の編集部は鍋で調理しました。

味の素の場合

水餃子の調理方法はとても簡単で、「1.沸騰したお湯で茹でる」…以上!という感じ。

味の素の公式茹で時間は「約4分」となっていました。

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」を調理

大阪王将の場合

大阪王将も「1.沸騰したお湯で茹でる」…以上!という調理手順は同じですが、公式調理時間は「約5分」となっていました。

「大阪王将 ぷるもち水餃子」を調理

いかにも「ぷるぷる・もちもち」がわかる茹で上がり

調理後の餃子を皿に盛ってみると、以下のような感じです。

水餃子は、焼き餃子のように「圧倒的ビジュアル(?)で押してくる」ということがないので地味ではありますが、湯気の上がるつやつやの餃子を見ると、やはり「おいしそう!」という歓声が上がります。

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」の茹で上がり
「大阪王将 ぷるもち水餃子」の茹で上がり

断面を比較すると「皮の大きさ」の違いがよくわかる

「焼き餃子編」のときにやってみた断面比較。具の傾向がわかりやすかったので、水餃子でもやってみましょう。

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」の断面図
「大阪王将 ぷるもち水餃子」の断面図

上が味の素、下が大阪王将です。

見てのとおり、味の素は具が多く入っていて分厚いのに対して、大阪王将は三角形の断面となっており、皮の「ぷるぷる部分」が多い感じです。

また大阪王将の方には「にんじん」が入っているのが見えますね。けっこう大きめなので、味としてもはっきり感じられるのではないでしょうか。

それではさっそく試食してみましょう。

いよいよ実食!

試食の順番は、「味の素→大阪王将→味の素→大阪王将」という感じ。同じ商品を2回味わうという流れで採点してみました。

2つの水餃子を実食

採点時のチェック項目は、以下のとおり。

  • 皮の食感(薄めで歯切れよい/厚めでモチモチ)
  • 味の濃さ(あっさり/ガッツリ)
  • ジューシー感(少なめ/多め)
  • 風味(ニンニク・ニラの香り薄め/ニンニク・ニラの香り強め)
  • 具のバランス(野菜感多め/肉感多め)

味の素は肉感・大阪王将は野菜感強め?

まずはスタッフ7人の平均点からご紹介します。

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」の平均評価
「大阪王将 ぷるもち水餃子」の平均評価

後ほどスタッフ個人のチェック表を紹介しますが、スタッフによって受け取る印象がかなり違っていました。そのため、平均点で見ると「違いはそこまで明確ではない」という結果に。

その中でも比較的わかりやすいのは、「風味」と「具のバランス」でしょう。

どちらも原材料ににんにくは使っていないものの、大阪王将の方はニラやショウガが入っています。そのため風味に関しては「大阪王将の方が強め」という結果になりました。

また具のバランスも当然ながら原材料を反映しており、味の素は肉感が強め、大阪王将は野菜感が強めです。特に大阪王将は材料ににんじんが入っているため、野菜感の印象を強めていました。

各スタッフの採点表とコメント

水餃子は、皮の食感も大きなポイント。

もちもちした歯ごたえ、つるみ感のある舌触り。このあたりの細かいポイントは平均点の表ではなかなか押さえきれないので、各自のコメントで紹介していきましょう。

味の素

「味の素 もちもち耳たぶ食感 水餃子」の試食

「耳たぶ食感」という商品名のとおり「もちもち感」が印象に残ったスタッフ多数。

また餡自体に味がついているものの、厚めの皮と組み合わされることで「あっさりしている」と感じたスタッフが多かったのも印象的でした。

水餃子ならではのもちもち感や食べ応えを楽しみたい人は、味の素が向いていそうです。

  • 皮のモチモチがめっちゃいい(スタッフH)
  • 皮の存在感がある(スタッフA)
  • 餡の味は濃いめかと思いきや、皮が厚いので食べてると意外とあっさり(スタッフK)
  • 焼き餃子とは違ってあっさり(スタッフO)
  • もはや餅(スタッフZ)
  • 味の素の焼き餃子の「にんにくなし感」がある。根底に同じものを感じる(スタッフD)
S(〇歳・女)H(〇歳・女)A(〇歳・男)K(〇歳・男)O(〇歳・男)Z(〇歳・女)D(〇歳・女)
皮の食感(1が薄め・5が厚め)4455455
味の濃さ(1があっさり・5がガッツリ)4333123
ジューシー感(1が少なめ・5が多め)3222122
風味(1が薄め・5が多め)1421211
具のバランス(1が野菜感多め・5が肉感多め4234344

大阪王将

「大阪王将 ぷるもち水餃子」の試食

大阪王将は、とにかく「皮のつるみ・ぷるぷる感」を語るスタッフが多数でした。

味の素はもちもちとした歯ごたえが印象に残るのに対し、大阪王将は舌触りやのど越しといったイメージでしょうか。

大阪王将は皮の材料にも油が使われていたので、おそらくこのぷるぷる感は製法によるものなのでしょう。皮の舌触りを楽しみたい人は大阪王将がおすすめです。

また、しょうがが入っていることで餡の風味が少し強めというのも特徴的なポイントといえるでしょう。

  • 皮がぷるぷる(スタッフH)
  • にんじんが入っているからかヘルシーな感じ(スタッフA)
  • もちもち、つるつるで皮の存在感が強い(スタッフK)
  • しょうがの存在感(スタッフO)
  • 皮トゥルン感が前面に出ている。飲む餃子(スタッフZ)
  • しょうがの主張が強くて好き。皮はつるつる(スタッフD)
S(〇歳・女)H(〇歳・女)A(〇歳・男)K(〇歳・男)O(〇歳・男)Z(〇歳・女)D(〇歳・女)
皮の食感(1が薄め・5が厚め)5345535
味の濃さ(1があっさり・5がガッツリ)2222414
ジューシー感(1が少なめ・5が多め)3224442
風味(1が薄め・5が多め)1212511
具のバランス(1が野菜感多め・5が肉感多め1222421

まとめ

水餃子のパッケージ比較

焼き餃子に比べ、水餃子はマイナーであるという事実は否めません。「餃子」といったら誰もが焼き餃子を思い浮かべますし、「日常の食卓に水餃子がよく出る」といった家庭も少ないのではないでしょうか。

しかし今回しっかりと味わってみて、焼き餃子に負けず劣らずおいしいことが再確認できました。ぷるぷるもちもちの食感は焼き餃子にはないものですし、ワンタンや小籠包などとも違った、水餃子ならではのおいしさがあります。

今回の2品の違いを一言で表すなら、味の素は「もちもち食感+食べ応え」、大阪王将は「皮のぷるぷる感+しっかりした風味」といった感じでしょうか。

どちらの商品もお湯で4~5分茹でるだけで食べられますし、電子レンジでも調理可能です。調理の簡単さは焼き餃子よりも上といえるでしょう。

こんなに簡単でおいしい冷凍水餃子、もっと食卓に普及していってもいい(いや、普及するべき!)と強く感じた『日々是餃子』編集部でした。

読者の皆さまも、ぜひ今日の食卓にいかがでしょうか?

(焼き餃子編はこちら:冷凍餃子(焼き餃子)の定番、味の素と大阪王将の違いとは?徹底比較してみた

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