「ライフ」は、近畿地方(大阪・京都・兵庫・奈良)・関東地方(東京・埼玉・神奈川・千葉)に店舗を展開するスーパーマーケットです。
「スマイルライフ」「ライフプレミアム」といったPB(プライベートブランド)も手がけているので、ライフを日常的に利用している人にとっては、これらのPB商品は身近なのではないでしょうか。
そして、数あるPB商品の中には冷凍餃子(商品名:ジューシー餃子)もあります。
PB商品は大手メーカーに比べてリーズナブルな価格が魅力ですが、ライフのジューシー餃子も同様で、今回の購入価格は169円(税抜)。
冷凍餃子界のスタンダードである味の素の「ギョーザ」は、実勢価格190円~200円といったレベルなので、それよりも20~30円は安いことになります。
「安いのは嬉しいけど、味はどうなの…?」
そんな疑問を持った日々是餃子編集部は、スタッフを集めて試食会を開催しました。
スマイルライフ「ジューシー餃子」の製品概要
内容量:12個入り(264g) 原材料名:皮〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、乳清たん白、食塩〕、野菜(キャベツ、にら)、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、粒状植物性たん白、ポークエキス調味料、しょうゆ、おろしにんにく、植物油脂、おろししょうが、砂糖、パン粉、食塩、中華風調味料、こしょう/加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、安定剤(HPMC)、重曹、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) 栄養成分:1袋(264g)あたりエネルギー 594kcalたんぱく質 16.6g脂質 32.5g炭水化物 54.4g食塩相当量 2.5g アレルギー物質(下記のアレルギー物質が含まれています)小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 |
まずは原材料表示のチェックから。
使われている野菜は、キャベツとにらの2種類のみ。冷凍餃子界の大手である味の素「ギョーザ」は、この2種類以外に玉ねぎが使われています。またもう一つの大手である大阪王将の餃子は、キャベツと白菜の2種類。
それらと比較すると、「キャベツ・にら」の2種類に絞っているのは個性的ともいえます。
また、にんにく・しょうがが使われているのも特徴のひとつ。「けっこうガッツリ風味なのかな…?」という想像ができます。
冷凍餃子界に一石を投じる(?)「羽根のもと」がないシンプルな餃子
外袋の中にはトレーが入っており、餃子4個×3列が並んでいます。大手メーカーと同じ、冷凍餃子のスタンダードなパッケージ。
他社製品と同様、餃子は1個単位で簡単に取り出すことができます。
ライフの餃子を見て印象的なのが「羽根のもとがない…?」ということ。
現在の冷凍餃子は、焼きあがったときにパリパリの羽根がつくタイプが主流。冷凍餃子の底には、解けたときに羽根になる「羽根のもと」が一体化しているのが普通です。
しかしライフの餃子を見るかぎり、どうやらそういったタイプではなさそうなのです。
見た限り「餃子の周囲が液体で固められている感じ」がさほどありません。
「あれ? もしかして羽根のないタイプ?」
そう思ってあらためてパッケージ写真を見てみると、写真からもそれが伝わってきました。
焼いてみないことにはわかりませんが、もしかしたらライフは羽根で勝負しない餃子なのかもしれません。
はたして焼きあがりはどうなるのか?期待とともに調理
調理手順は一般的な冷凍餃子と同じです。
- 凍った餃子をフライパンに並べて火をつける
- フタをして、中火で約5分間蒸し焼きにする
- フタをとって水気をとばし、約1~2分焼いて焼き色をつける
- 完成!
フタをして焼く時間、フタを取ってから焼く時間も一般的な冷凍餃子と同じでした。
やはりこの餃子は羽根なしタイプ!ライフならではの個性が好印象
手順どおりに調理しているときからわかりました。やはりライフの餃子は、ほとんど羽根がつかないタイプです。
「まったくない」というわけではないのですが、昨今主流となっているような、薄焼き煎餅のような羽根が餃子全体を覆うことはありません。
そのため「ひとかたまりになった餃子をポコンとお皿に載せる」といった感じに盛り付けることは難しいのですが、一つひとつはカリッと焼きあがり、とてもおいしそうです。
1個を取って、半分に切ってみましょう。
具は「ぎっしり」という感じではないものの、野菜と肉がバランスよく入っていることがわかります。
特に野菜が「キャベツとにら」の2種類だけということもあって、にらが入っていることがしっかりと確認できます。
にんにく風味のガッツリジューシー系でビールにもよく合う!
これまでの試食会企画と同様、今回も試食を行ったのは編集部のスタッフです。
味の素と大阪王将の比較記事と同じように、以下の5つの観点でチェックしてみました。
- 皮の食感(薄めで歯切れよい/厚めでモチモチ)
- 味の濃さ(あっさり/ガッツリ)
- ジューシー感(少なめ/多め)
- 風味(ニンニク・ニラの香り薄め/ニンニク・ニラの香り強め)
- 具のバランス(野菜感多め/肉感多め)
スタッフ6人の採点を平均したものが、以下です。
特徴的なのは、やはり「風味」。6人の平均でも「4」と、風味強めの餃子であることがわかります。
原材料ににんにく・しょうがが使われていることや、野菜がキャベツとにらの2種類のみという部分がよく現れているといえるでしょう。
また「味の濃さ」「ジューシー感」の項目でも3以上となっていることからも、やはりガッツリジューシー系の餃子であることがわかります。
これはまさに「ビールに最適なやつ!」といえるのではないでしょうか…?
各スタッフの採点表とコメント
- 野菜を感じる。ジューシー感強め(スタッフH)
- 肉汁がある(スタッフA)
- 香り強めでジューシー。酒がすすむ(スタッフN)
- 香りが強く食べたあとも残っている感じがある(スタッフO)
- 具自体の味が強い。コショウ感、スモーク感を感じる(スタッフZ)
- 皮パリパリ感がわざとらしくなくおいしい。食べるラー油とかも合いそう。これはビール!(スタッフS)
H(女) | A(男) | N(男) | O(男) | Z(女) | S(女) | |
皮の食感 (1が薄め・5が厚め) | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 2 |
味の濃さ (1があっさり・5がガッツリ) | 3 | 2 | 4 | 3 | 4 | 4 |
ジューシー感 (1が少なめ・5が多め) | 4 | 4 | 5 | 2 | 3 | 4 |
風味 (1が薄め・5が多め) | 3 | 3 | 5 | 5 | 4 | 4 |
具のバランス (1が野菜感多め・5が肉感多め) | 2 | 3 | 2 | 4 | 3 | 2 |
まとめ
プライベートブランドということで、「良くも悪くも大手と似た感じかな…?」と思いきや、意外にも「ライフならではの特徴」を感じる製品となっていました。
昨今の主流となりつつある「羽根つき」路線ではないところや、にんにく・にらの香りが強めのジューシー系というところにも、個性を感じます。リーズナブルなPB商品でありながらも、「ライフらしさ」が追求されている点に好感が持てました。
これがたった160円程度で買えるのですから、ライフが近くにあるならぜひチェックしておきたい一品といえるのではないでしょうか。