イオンのプライベートブランド「トップバリュ」。
近所にイオンや「まいばすけっと」がある人なら、トップバリュ商品は日常的に利用しているのではないでしょうか。大手メーカーの商品に比べて安く、なおかつ品質は大手に劣らない…というのがトップバリュの魅力。
もちろん、幅広いラインナップの中には餃子(商品名:ギョーザ)もあります。
標準小売価格はなんと158円(税込170.64円)。12個入りの餃子がこの価格で購入できるというのは、冷静に考えるととんでもないですね。
「安いのはいいけど、味はどうなの?」
そんなことが気になっている人のために、今回はトップバリュの冷凍餃子の実食レポートをお届けします。
トップバリュ「ギョーザ」の製品概要
内容量:12個入り(324g) 原材料名:野菜[キャベツ(国産)、玉ねぎ、にら]、食肉[豚肉(国産)、鶏肉(国産)]、粒状大豆たん白、食塩、植物油脂(ごまを含む)、チキンスープ、おろししょうが、おろしにんにく、清酒、砂糖、ポークエキス調味料、オイスターソース、白こしょう、皮[小麦粉、植物油脂(大豆を含む)、粉末油脂、還元水あめ、食塩、ぶどう糖] 添加物:加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム) 栄養成分:1個(27g)あたりエネルギー 51kcalたんぱく質 1.4g脂質 2.9g炭水化物 4.9g食塩相当量 0.3gカリウム 40mgリン 14mg アレルギー物質(下記のアレルギー物質が含まれています)小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 |
まずは原材料表示をチェックしてみます。
…といっても、これだけを見てもあまり特徴がわからないので「冷凍餃子界の事実上スタンダード」と言っても過言ではない、味の素の冷凍餃子との類似性(あるいは差異)という観点で見てみましょう。
結論から言うと「味の素との類似性が印象的」といったイメージ。
味の素の冷凍餃子との共通点 |
・野菜はキャベツ、たまねぎ、にら ・肉は豚肉と鶏肉 ・調味料にオイスターソースが入っている |
上記に挙げたポイントは、味の素と共通です。
細かいところでいえば、トップバリュには「おろししょうが」「清酒」が入っているという違いがあるのですが、「基本的には味の素と同系統ではなかろうか…?」といった想像ができます。
焼く前の状態をチェックすると、やはり「羽根のもと」がついてます
パッケージを開けた状態は、こんな感じ。いわゆる普通の冷凍餃子ですね。
トレーに4個×3列で餃子が並んでいて、1個単位で簡単に取り出すことができるので「ちょっとだけ餃子が食べたい」といった場合にも簡単に調理が可能です。
トップバリュのギョーザは、パッケージに「羽根がつく」と記載されています。
ということは「羽根のもと」が一体化した状態…?と思って取り出してみると、やはりそのような感じになっていました。
餃子の下側を覆っている白い部分が溶け、焼きあがると羽根になるという仕組みです。
調理方法も大手と同じ!並べて焼くだけ!
基本的な調理手順は、以下のとおり。
- 凍った餃子をフライパンに並べて火をつける
- すぐにフタをして、中火で約5分間蒸し焼き
- フタをとって水気をとばし、約1~2分焼いて焼き色をつける
- 完成!
冷凍餃子界のスタンダード、味の素の冷凍餃子と同じ手順です。冷凍餃子をよく買っている人なら、いつもどおりの感覚で調理することができることでしょう。
餃子の周りに羽根がついているのがわかるでしょうか。この色を見ながら焼き加減を調整しましょう。
焼き上がりチェック!パリパリの羽根がおいしそう!
フライパンの上にお皿を被せてひっくり返したら…完成!
調理途中の写真とは餃子の並べ方が違っていますが(撮影のために何回か焼きました)、焼き上がりはこんな感じに、羽根が餃子全体を覆う状態になります。
1個だけ外してみても、ご覧のように羽根つき。もう食べる前から、パリッとした食感がはっきりと想像できますよね。
焼きあがった餃子の断面を見てみると…。
肉と野菜がバランスよく入っていることがわかります。安さが魅力のトップバリュとはいえ、しっかりと具が入っているのが印象的。
こんなにぎっしりと具が入っている餃子が12個入りで158円(税込みでも170円ほど)というのは感動的でもありますね。
万人受けタイプながら、味付けはややあっさりめ?
では、いよいよ実食です。採点時のチェック項目は以下のとおりで、これは味の素と大阪王将の比較をしたときと同じです。
- 皮の食感(薄めで歯切れよい/厚めでモチモチ)
- 味の濃さ(あっさり/ガッツリ)
- ジューシー感(少なめ/多め)
- 風味(ニンニク・ニラの香り薄め/ニンニク・ニラの香り強め)
- 具のバランス(野菜感多め/肉感多め)
編集部スタッフ6人の採点を平均してみたものが以下です。
星の位置は多少バラついてはいるものの、突出した特徴というものもなく、万人受けする味わいといえそうです。
特徴的なところを強いて見つけるとするなら、「味の濃さ」と「ジューシー感」「風味」の3項目がやや軽めの位置づけであったことでしょうか。
味の素の冷凍餃子はしっかりと味付けがしてあり、タレをつけなくても食べられるくらいの設定になっていますが、トップバリュはそこまで味付けを強くしていないようです。
また具のバランスに関しても、どちらかといえば「肉感」を強く感じた人が多く、食べ応えがありました。
各スタッフの採点表とコメント
今回の試食会に参加したスタッフ6人の採点表と、具体的なコメントは以下のとおりです。
- 皮にパンっぽい風味がある(スタッフH、A)
- オーソドックスでみんなに愛される素直さ(スタッフN)
- 歯切れよし。ジューシー感がありながら後味さっぱり(スタッフO)
- 味の特徴がなくノーマル(スタッフZ)
- 皮がぱりっと、まんべんなく焼き目がつく。これはハイボール!(スタッフS)
H(女) | A(男) | N(男) | O(男) | Z(女) | S(女) | |
皮の食感 (1が薄め・5が厚め) | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 3 |
味の濃さ (1があっさり・5がガッツリ) | 3 | 2 | 3 | 2 | 2 | 4 |
ジューシー感 (1が少なめ・5が多め) | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 |
風味 (1が薄め・5が多め) | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 |
具のバランス (1が野菜感多め・5が肉感多め) | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 2 |
まとめ
イオンや「まいばすけっと」を日常的に利用している人にとっては非常に身近なブランド、トップバリュ。
とにかく「安い!」というイメージが先行するため、不安もある中での試食会でしたが、大手メーカーと変わらない品質に驚かされる結果となりました。
調理の手軽さ・味わいともに大手と遜色なく、これが税込みでも170円ほどで買えてしまうことに感動です。冷凍庫に常備しておけば、ご飯のおかずはもちろん、小腹が空いたときの軽食、お酒のつまみなど、さまざまな場面で活躍するはず。
味わいはどちらかといえばあっさりめなので、さまざまなタレを試してみるのも楽しいのではないでしょうか。