すかいらーくグループの中華ファミリーレストラン、「バーミヤン」。
店舗出店エリアは北海道から福岡県にまで広がっていますが、店舗数でいうと関東圏が圧倒的に多いため、関東圏に住んでいる人にとって「桃のマーク」はおなじみなのではないでしょうか。
バーミヤンといえば、本格的な中華料理がリーズナブルな価格で楽しめるのが魅力。
もちろんメニューの中には餃子もあるのですが…。これがとんでもない安さなのです。
バーミヤンの「焼餃子」の価格 |
6個:269円(税込296円)3個:149円(税込164円) |
メニューに記載されているように「ご一緒にいかがですか!」などと言われてしまったら、その誘いを断ることは非常に困難。なんせ、3個なら税込でも164円。普通に1皿(6個)付けても300円しないのですから。
「あ、餃子いいね。食べたい」
誰もがそんな言葉をつぶやいてしまうはず。
「餃子の王将」や「大阪王将」といった有名な餃子チェーンもおおむね同じ価格帯で1皿の餃子を楽しむことができるので、各社の企業努力と、餃子という料理に感謝を覚えるばかりです。
一方で、ここまでリーズナブルだと「味はどうなの?」というのも気になる人も多いのではないでしょうか。特にバーミヤンは、一応「ファミリーレストラン」です。「餃子専門店に比べれば劣るのでは?」と思われがちかもしれません。
そこで、『日々是餃子』編集部は、あらためてバーミヤンの餃子に向き合ってみることにしました。
いくつかバリエーションはあるけれど、まずは定番の「焼餃子」から
バーミヤンにある餃子は「焼餃子」「赤餃子」「蒸し餃子」の3種類。どれもおいしいのですが、何はともあれ定番の焼餃子から食べてみないことには始まりません。
これが通常の6個入り焼餃子。1個1個がしっかりボリュームあるサイズで、これが300円以下というのが信じられません。
バーミヤンの餃子の皮は、極薄タイプではありません。もちっとした噛み応えがあって、小麦の味もしっかりと感じられる皮です。
餃子の食レポは「肉汁がどうこう」という話に終始しがちですが、「皮がおいしい」と感じる餃子というのはレアなのではないでしょうか。
もちろん肉汁も十分にジューシーなので、これを余すところなく味わうなら、やはりひと口で食べたいところです。
味としてはあっさりめで、餡に下味はついているものの、定番の酢醤油ダレが合う気がします。もちろんさっぱり味が好きな人は酢コショウもありで、バーミヤンには卓上に調味料も小皿も揃っているので、どちらのタレも気軽に作れます。
ちなみにバーミヤンには、2皿分の「W焼餃子」というメニューもあります(税込549円)。とにかく餃子をガッツリ食べたい人には、Wがおすすめ。
辛いもの好きなら「シビ!から!赤餃子」がおすすめ
次に紹介するのは、焼餃子の辛いバージョン。その名も「シビ!から!赤餃子」です。
お値段は6個で税込み384円と、通常の焼餃子よりも88円アップ。とはいえ88円なので、これもまた気軽に頼める一品です。
唐辛子が練り込まれているのか、その名のとおり皮まで赤い餃子です。
基本的には、皮の厚みも餡の味わいも通常の焼餃子がベースになっている印象で、そこに山椒のしびれと唐辛子の辛みが加わっている感じ。ただ、辛さもしびれ感も、そこまで強烈ではありません。
「辛いもの大好き!」という人には物足りなさがあるかもしれませんが、大多数の人にとっては焼餃子のバリエーションとして楽しめます。通常の焼餃子と赤餃子を1皿ずつ、という注文をするのもいいのではないでしょうか。
本格的な中華料理屋さんにありそうな「海老蒸し餃子」もチェック!
バーミヤンにある「餃子」は、焼餃子だけではありません。
本格的な飲茶・点心系の中華料理屋さんにありそうな、蒸し餃子もあるのです。
蒸し餃子は2個で税込329円と、焼餃子とは違って少々お高め(1個164円ですからね)。サイズ感も小ぶりなので、腹ペコさんが「とにかく餃子をたっぷり食べたい!」という場合には少々コスパは悪いかもしれません。
ただこれ「蒸し餃子」ではなく「海老蒸し餃子」と名乗っているだけあって、ごろっとした大きな海老が入ってます。また餃子の皮も本格的な点心そのもので、もちっとぷるっとした食感。
せいろに入った熱々の状態で運ばれてくるのもうれしく、ちょっとした特別感が味わえるのも魅力です。
その他、餃子好きならこれもぜったい好き!というメニュー
…と、ここまでがバーミヤンにある餃子なのですが、それ以外にも「餃子好きなら要チェック!」なメニューがあります。
最後にそれらも紹介しましょう。
紅油(ホンユー)皿雲吞
文字通り、皿に盛りつけられた雲吞(ワンタン)に、ラー油が添えられています。お値段は税込329円。
雲吞にかかっているタレはごまだれで、これがラー油との相性ばっちり。そして雲吞ならではの、皮のなめらかな舌触りを楽しむことができます。
水餃子のようなもちもちの皮とは違う、きしめんのような舌触りですが、水餃子が好きな人ならこれも絶対に好きなはず。
小籠包
上で「海老蒸し餃子」を紹介していますが、メニューに小籠包を見つけたら、どちらを頼むか迷うことになるのではないでしょうか?
お値段は3個で税込384円で、せいろに入った熱々の状態で運ばれてきます。小籠包を食べるときには欠かせない「しょうがの細切りの入った黒酢だれ」もセットになっているので、まさしく本格的な点心といった感じ。
皮がしっかりと閉じられていて、箸でつかんでも中のスープがこぼれることがありません。
これもまた「ちょっと特別感」のある一品といえます。
まとめ
餃子の名店のレポートは世の中にたくさんありますが、「バーミヤンの餃子」となると、意外と少ないのではないでしょうか。
バーミヤンは、ジャンルとしてはファミリーレストランではありますが、ファミレスとは思えないほど餃子もハイクオリティです。特に焼餃子は、このご時世にこの安さで味わえることを考えると「感動的」と言っても過言ではありません。
今回あらためてバーミヤンの餃子を味わってみて「名店の餃子もファミリーレストランの餃子も、餃子という料理はすべて等しく愛すべき存在だな」と、あらためて気付かされました。
皆さんも「なんだか餃子が食べたいな」という衝動を感じたとき、選択肢の一つにバーミヤンを加えてみてはいかがでしょうか?